水窪から海を望む

12月の中ごろに、地域の方からある依頼を受けました。それは「山住峠から見える海の写真を撮影して欲しい」というもの。

 実際に海が見えるというポイント、峠から林道野鳥の森線を50メートルほど進んだところから南東方向を見渡すと、遠州灘と共にチラチラと水面の輝く様子を確認することが出来ました。この場所から遠州の平野部が見えることは知っていましたが、海までしっかりと確認したのはこれが初めてで驚きました。

山住峠から海までの距離は最短の地点でも50キロを越えることから、海を望める場所はごく僅かで、見える景色もかなり小さいものですが、「見える」という事実が普段の水窪での生活では想像の出来ないことで、ロマンを感じます。

 さらに面白いのは夜の光景です。街明かりの少し上側を浮かぶようにいくつかの点が動いていることが分かります。これをカメラで撮ると、街明かりは動いていないのに対して、浮かんでいた点は線となって浮かび上がります。

 この線が見えている場所を昼間の写真に照らし合わせると海上にあたることから、浮かんでいる飛行機のように見えて実は船であることが分かります。

 「水窪から海上に浮かぶ船が見える」ことは、山深さを逆手に取った水窪の新たな魅力となりそうです。